年金問題、世界同時株安など大きな問題を抱えている日本ですが、将来への不安から証券口座の申し込みが急増しているそうです。
投資を始めるにあたり、ネット上に有益な情報が沢山ありますが、知識が何もないと、どの情報が正しいのか、どの情報が不適切なのか判断つかないでしょう。
それを回避するために、先ずは初心者向けての金融本を読み最低限の知識を備えた上で、そこからネットで知識をつけることをお勧めします。
今回は私が読んだ本の中で初心者にも読みやすく、解り易く記載している投資書籍をまとめてみたいと思います。
お金の大学
書籍名 | お金の大学 |
著者 | 両@リベ大学長 |
出版社 | 朝日新聞出版 |
内容概要 | 初心者向けの金融教養本!お金の教養(投資に以外も)について、5つの力をベースに解り易く解説。 |
オススメ度 | ★★★★★ |
初心者向け投資家はまず株の情報や取引の仕方、仕組みなどを調べるでしょう。
なぜ投資をするのか?それはお金を増やしたいからが答え方と思います。
その答えに近づくために、株の情報以前に大切なものがあります。それは金融リテラシーです。
いくらお金があっても無駄金を浪費をしていれば、目標が遠のきます。(格安SIM、無駄な保険、車など)
稼ぐ力がなければ投資にまわせないので、目標達成が遠のきます。(転職、副業など)
これら資産を築くうえで大切な基本的な情報がこの本にあります。まさに初心者のバイブルと言ってもよいでしょう!
なおお金に増やすために必要な知識を5つの力(貯める、稼ぐ、増やす、守る、使う)に分類して、フルカラー、挿絵沢山の解り易い構図で説明がなされています。
著者はYouTubeでも活躍されていますリベ大学長として有名な両学長です。
本だけは解説しきれなかった情報、最新情報は両学長のYouTubチャンネルを見るまたはリベ大という無料コミュニティがありますので、そちらも併せて確認することをオススメします。
お金は寝かせて増やしなさい
書籍名 | お金は寝かせて増やしなさい |
著者 | 水瀬ケンイチ |
出版社 | フォレスト出版 |
内容概要 | インデックス投資の入門書。入り口から出口戦略まで解説しています。 |
オススメ度 | ★★★★★ |
両学長で金融リテラシーの底上げをしたら、次に読むべきはグローバルスタンダードな投資方法であるインデックス投資の入門書です。
この「お金は寝かせて増やしなさい」では、インデックス投資するため準備、購入すべきファンド、運用方法、出口戦略、著者が15年のインデックス投資を続けてどうなったのか?(著者はリーマンショックの暴落も経験)の実体験を踏まえた説明がなされています。
図や漫画などを多用しており、読みやすいのも魅力ですね。
インデックス投資を始めようとして悩んでいる方は是非この本を手に取って、インデックス投資の魅力を確認して欲しいものです。
なお著者はインデックス投資の情報をまとめたブログも開設しています。併せて要チェックです。
またブログ名からも察することが出来ますが、インデックス投資のバイブルといわれている、ウォール街のランダム・ウォーカーに著者はかなり影響を受けております。
こちの本もインデックス投資に興味がわいたのであれば、手に取ってみる価値がありますので併せて読んでみてください。
FIRE 最強の早期リタイア術
書籍名 | FIRE最強の早期リタイア術 |
著者 | クリスティー・シェン&ブライス・リャン |
出版社 | ダイヤモンド社 |
内容概要 | 著者が30代で早期リタイアを実現するため実施したこと、経験をベースに解説。 |
オススメ度 | ★★★★★ |
30代、40代で早期に仕事をリタイアし、ストレスフリーに残りの人生を楽しむ生き方(FIRE:Financial Independence, Retire Early)
この生き方が注目されており、実現されている方もいらっしゃいます。
ブロガー界隈だと30歳でFIREされた三菱サラリーマンさんが有名です。
三菱サラ参考ブログ:リーマンが株式投資でセミリタイア目指してみた
早期リタイアと言うと、お金持ちや高収入の人しか出来ないと思われる方が大多数ではないでしょうか?
しかし、この本でのそれを否定しています。リタイアするために必要なのは貯蓄率だけであると説明しています。(詳しい説明は本を読んでください)
つまり平凡なサラリーマンでも、仕組み、やり方さえ理解すれば誰でも目指せるのです。
そのやり方について、リタイア後に自由気ままに世界を旅行しながら旅をしている著者が実体験ベースに解説しています。
FIREを夢物語ではない!
私も40代での早期リタイアを目指していますので、読んでみましたが著者の投資スタイルは独特の考え方を持っているのでこういう考えもあるのか!と新たな発見がありました。(インデックス投資主軸に現金や高配当を組み合わせした投資戦略)
FIREに憧れを持っているのであれば、手に取って読んでみるのもいいかもしれません。読み終えたら夢で終わらせない!FIREは実現できると思えてくるはずです。
会社四季報 業界地図
書籍名 | 会社四季報 業界地図 |
著者 | ー |
出版社 | 東洋経済新報社 |
内容概要 | 各業界毎情報(シェア、売上、今後見通しなど)を視覚的解り易くまとめた解説本。 |
オススメ度 | ★★★★★ |
172種もの業界の各会社の売上高、利益、関連性、世界シェア、業界全体の売上などが視覚的に非常に解り易くまとまっています。(グラフ、図が多数あり!)
会社は日本の会社だけではなく、世界中の主要な会社が載っているため、日本株投資だけではなく米株投資にも有益な情報があります。
または投資家だけではなく、どの業界に就職するのか迷っている就活生にも役立つ情報が満載です。
投資するにはも、就職するにも本書に載っている業界天気予報をみて、先ずはその業界の未来が明るいのか?で目星を付けるツールとして利用するのもいいかもしれません。
なお注意事項として、日経版の業績地図もあります。
同じような内容ではありますが、見やすさ、解説内容は東洋経済版に軍配があがりますので、こちらがオススメです。
株主優待ハンドブック
書籍名 | 株主優待ハンドブック |
著者 | ー |
出版社 | 日本経済新聞出版社 |
内容概要 | 権利月毎に株主優待、会社概要をまとめた本。 |
オススメ度 | ★★★★★ |
数ある株主優待ですが、その中から自分好みのもの、優れた利回りのものを探し当てるはなかなか難しいですよね。
そんなときに役立つのがこの本です。
優待権利月毎に会社概要、優待でもらえる品、優待利回りなどがまとまっていて、非常に見やすいです。(会社の業績などは詳しく載っていません)
また四季報と同様に、毎年出版されますので、情報の最新化にも役立ちます。(優待新設、廃止などの知識のアップデートができる)
我が家では業績が良い優待株は家族で現物で保持し、業績が堅調でない会社はクロスで優待を取得しています。
クロスは基本的には手数料のみを気にすればよいので、細かな会社情報は不要なので、この本ぐらいの情報量が適量です。
毎月この本と睨めっこしてどの優待がいいか!来月は何を取得するのか作戦を立てるために利用しています。
本書籍の冒頭にはランキング形式でオススメ優待リストが載っていますので、とりあえず優待を進めたいのであれば、そのランキングから先ずは優待生活を開始し、慣れてきたら自分だけの優待銘柄を探し当てるのもいいかもしれません。
まとめ
- 投資を始めるにはまず金融リテラシーを高めよう
- 金融リテラシーを伸ばすには両学長の本、動画がオススメ(幅広い知識が増える)
- 特定ジャンルの深い知識が欲しければ、別の本、ネットで調べよう
- いきなり難解な本は読まない
投資をはじめようとしも、ネットには偏った情報、誤った情報が沢山あります。
金融リテラシーが低い初心者投資家がその中から、正しい情報、自分が欲しい情報を探し当てるのは難しいでしょう。
だからこそ、ある程度信頼できる本を基に自身の金融リテラシーを高める必要があります。
知識ベースが増強出来たら、情報の取捨選択が出来るようになるので、数珠つなぎで更に知識を深め行動あるのみです。
間違っても難解な本をいきなり読むことは辞めましょう。知識ベースが無いので、読んでも自分の血肉にならないので無意味です。