投資デビューに利用しやすい、初心者向け少額投資サービスとして、日本初のTポイントで投資が出来るネオモバがスタートしました。
私も実際に口座開設をして使ってみましたので、ネオモバのメリットとデメリットが見えてきました。今回はそれを記事にして、ネオモバの評価及び口座開設の流れ、利用手順を解説をしたいと思います。
ネオモバ 基本情報
先ずは基本情報からみていきましょう!
運営会社 | 株式会社SBIネオモバイル証券 |
サービス開始 | 2019年4月10日 |
取扱商品 | 国内株式、ウェルスナビ |
株購入単位 | 1株(S株) |
手数料 | 216円〜(月額制) |
株式移管 | 可能 |
積立 | 不可 |
指値 | 不可 |
SBIとCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)が協力してできた会社です。
ポイントサービスとしては広く利用されているTポイントを使った投資が可能なサービスとして注目を浴びています。取扱い商品は国内株式とウェルスナビだけと少ないですが、ターゲット層は投資初心者、20代とのことなので、初心者にあまり多くの選択肢を与えては混乱を招くだけなので、該当ターゲットにはあっていると思います。
また1株の少額から購入できるため、いきなり数十、週百万も投資できない若年層には投資のハードルが低くてよいと思います。
ココがポイント
メリット
更に詳しくメリットを見ていきましょう。
操作が簡単!
S株は成買、成売しかできません。そのため、複雑な買い方、指値など駆け引きをする必要がありませんので、WEBのインターフェースが非常にシンプルで分かりやすいです。購入株数を入れて発注処理をするだけです。(単元株数は指値が可能です)
Tポイントを投資に使える
Tポイントはポイントサービスとしては、広く世間に浸透しています。ファミリーマートやヤフーショッピングを多用している人はTポイントが経常的に溜まりますよね?その溜まったポイントは言わばあぶく銭です。タダでゲットしたあぶく銭で投資できるなら損をしても全然痛くないし、もし儲かったならかなりラッキーだと思いませんか!?
手軽に少額から個別株が買える
先述しましたが、S株、1株単位で購入出来るため100株単位でしか基本購入できない一般的な証券会社よりは、金銭面でのハードルが低いです。そのため初心者や学生、若年層には丁度よいのではないでしょうか?
また株式は多種多様な業界の優良企業に分散投資するのが鉄則です。100株単位での取引では、鉄則通りに分散したポートフォリオを作成しようとすると、数百万円かかってしまいます。しかしネオモバを利用すれば、多種多様な業界の優良企業を少ない金額で購入することが可能です。これは大きなメリットかと思います。
毎月Tポイントがもらえる
契約を継続していると期間固定ポイントが毎月200ポイント付与されます。200ポイントあれば、毎月200円以下の株であるメガバンクのみずほ銀行が1株ずつ買えますよ。
売買手数料がかからない
普通の証券会社は売買手数がかかります。売買するたびにかかるため、月に100回もトレードしたらそれだけの手数料を払う必要があります。しかし、ネオモバは月額制であるめ条件内であればいくら使っても定額です。具体的には月額売買が50万以下であれば200円(税込みで216円)で済みますよ。
株式の移管が可能
S株のサービスとしてOne Tap Buyが有名です。該当サービスでは株式の移管が出来ないのですが(One Tap Buyから他証券業者に移管が出来ない)、ネオモバはS株の資産移管も可能です!
デメリット
メリットは確認できましたので、デメリットも把握しておきましょう
指値が出来ない(S株だけ)
S株はメリットには成買、成売しかできず、WEBの操作性がシンプルでよいと書きましたが、逆の面として指値が出来ないので、意図しない金額で売買してしまう可能性があります。
例えば前日100円だった株を狙ってネオモバで買い注文を夜に出したが、次の朝に該当株の暴騰が起き、150円になってしまった場合、元々想定していた金額との乖離が起きています。
売り注文をする際も同様です。100円前後で売る想定だったが、注文を出した日に暴落してしまい、安い金額での成売が成立してしまう可能性があります。
ココがポイント
毎月付与されるTポイントが期間固定
前述の通り毎月200ポイント付与されますが、それは期間固定ポイントなので注意が必要です。通常ポイントと違いほっとくと早々に失効してしまいます(有効期限は1か月)。付与される200ポイントを2年間をためて2400円分の株を購入しようとしても、ポイントが失効してしまうため、2400円分の株は買えないのです…。そのため定期的に株を購入しなければいけません。
Yahoo!がTポイントから離脱する
Tポイントでの投資がネオモバの一番の売りですが、Tポイントには逆風が吹いています。それはTポイント提携先の大手であるヤフーがTポイントプログラムを終了すると報道がありました。ヤフーはCCC社のTポイントから自社サービスのpaypayに移行するようです。
これによりTポイントを利用する人口が減り、ネオモバ人口も増加しないのでは?と思います。ユーザが増えなければ、今後のサービスの拡張性、品質アップは望めません。これについてはどのように運営側が対処していくのかに注目していく必要があります。
今後株式取得単位が見直される可能性がる
近い将来、株取得を全て1株単位にて購入出来るよう国が検討しています。それが実現した場合、その他証券会社でも普通にS株が購入出来てしまうので、S株を売りにしているネオモバやOne Tap Byのようなサービスを利用するメリットがなくなってしまいます。
手数料が月額である
月額制であるため何も取引しなくとも200円(税込み216円)の手数料が発生してしまいます。これはある意味口座維持費とみてもよいと思います。他証券業者は口座維持費は0円が大多数なので、見劣りしますね。「Tポイントが毎月200ポイント付与されるから実質消費税分の負担しかないよね?」っと思われるかと思いますが、付与されるポイントは有効期限が1か月であり、毎月のように株を買う人でなければ、それも無意味ですので…。
自動積立機能ではない
毎月自動で積立購入するような仕組みがありません。投資は長期投資が基本であるため該当機能がないのは長期的にサービスを利用するには手間が発生してしまいます。なおネオモバはウェルスナビも扱っているのですが、そちらでは積立設定が可能です。費用は月5000円からであるため少額といえば少額ではありますが、微妙なラインですね…。正直ウェルスナビをやるならば、本家のサービスを利用したほうが長期割りなど手数料のメリットがるため、ネオモバでわざわざ利用するまでも無いかなぁと個人的には思います。
口座開設手順
口座開設は以下ステップにて開設が可能です。
step
1
ネオモバにアクセスし、口座開設からメールアドレス登録。
step
2
登録したメールアドレスにメールが届くので、リンクURLからネオモバにアクセスし口座申し込み申請を実施。
step
3
口座申し込み申請が完了したら、IDとログインパスワードがメールで通知されるので、それを使ってマイページにログイン。
step
4
本人確認書類(免許書、マイナンバーetc)を登録。
step
5
初期設定(出金口座登録、配当金受け取り方法、勤務先etc)を実施。
step
6
手数料を払うクレジットカードを登録。
step
7
後日PINコードが記載されたハガキが届くので、コードをネオモバにて入力。(私の場合、口座開設申請から3日ぐらで届きました)
お疲れ様です。これにて口座開設完了です!口座開設ボーナスとしてTポイントが200ポイント付与されているはずです。このポイントで早速株を購入して、投資家としての一歩を踏み出しましょう!
ネオモバまとめ
個別株をはじめたいが100株単位も買えない、少額だけど定期的に分散投資したいというような、人にとってはサービスとしては素晴らしいサービスだと思います。
また少額とはいえ200円(税別)の手数料で50万円分の取引が出来るので、毎月の投資金額としては充分な金額かと思います。そのため毎月の積立購入用口座として初心者以外も利用する価値はあると思います。
ただし、50万を超えると手数料が跳ね上がるので、世界同時株安などの暴落時に、大量買いをするためにネオモバを利用すると手数料がお高くついてしまいます。あくまで毎月の積立購入用としてネオモバ、暴落時の大量購入用として別証券口座を利用するのがベストかと思います。
またネオモバを毎月のように利用する人ならばよいですが、そんなに購入頻度が高くないのであれば、放っておけば毎月200円(税別)が徴収さるため損をします。そうならないためにも、購入するときだけサービスを利用し、利用しないときは「サービスの停止」をおすすめします。
そうすることで利用しない月の月額利用料を0円ににすることができますので。
オススメ利用用途
● 月50万以下で定期的に株を購入したい人
● 暴落時などに大量買いするには向かない
なお少額投資という観点でネオモバを検討しているのであれば、楽天証券であれば100円から投資が開始出来るので、そちらもおすすめです。口座を使い分けて、賢く資産形成をしましょう!
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