学研ホールディングスの株価がずるずると下がり続けており、年初安を更新し続けています。
今回は学研ホールディングスの今後の業績、株の買い時、将来性、倒産確率、株価下落の理由、掲示板やTwitterでの口コミ、などをまとめ考察してみたいと思います。
基本情報
先ずは、学研ホールディングスの基本情報を見ていきましょう!
会社名 | 学研ホールディングス |
業種 | 出版、教育 |
会社概要 | 塾、教育関連の書籍、保育園、老人ホームなど |
売上 | 157,000百万円(前年比+4.5%) |
当期利益 | 3,400百円(前年比+29.9%) |
PER | 11.7倍 |
PBR | 0.85倍 |
ROE | 6.32% |
ROA | 2.37% |
自己資本比率 | 40.2% |
現在株価 | 1,770円 |
株主優待 | あり(自社商品) |
配当(利回り) | 24円(2.62 %) |
※2022年4月15日時点
学研といえば幼児・児童向けの教育関連事業が有名ですね。近年は保育園事業や福祉事業などにも展開しているようです。
だらだらと株価が下がっており、PBR、RERを見るてもわかるように格安指標となっています。
業績
学研ホールディングスは教育事業が主要事業です。保育園や老人ホームなどの医療福祉事業も売上比率として4割もあります。
どちらの事業も利益率が低いのが気になりますね。
数年前までは赤字が続いていましたが、そこから業績は徐々に回復基調にあります。
事業拡大により売上は上がっていますが、利益はあまり伸びていません。収益性に問題がありそうですね。
将来性
企業として伸び悩み状態となっています業績について、学研ホールディングスはどのように対処する想定なのでしょうか?中長期計画を見ていきましょう。
直近はM&Aなどで積極的に事業拡大もはかっており、教育一点張りの状況からの打破を目指していることが伺えます。
しかしベースは教育事業であり、そちらの強化を図っています。
特に興味深いのが、大人向け教育市場への参戦です。学研といえば、子供向けのイメージが強いですが、市場規模が大きい大人向け教育に舵を切ったわけです。
(子供市場は人口の19%、大人向け市場は81%)
具体的には英会話などを始めているようですが、ライバル企業が多数いますので、大人向け教育市場のシェアを獲得できるのか疑問府がつきます。
教育事業が低迷していますが、売上比率として順調に保育園、介護事業は順調に拡大しています。
私の家の近所にも、学研の保育園が多数出来ていますので、今後もある程度は順調に売上は伸ばせると思います。
しかし、やはり利益が悪いのが気になるところです。教育事業もそうですが、収益性の改善が急務といえるでしょうが具体的な道筋が決算資料からは読みとれません。
キャッシュフローと倒産確率
キャッシュフロ-
直近、いくつかのM&Aを実施しており、投資CFが増えています。
そのため営業CF落ち込んでいます。
倒産確率
直近において、現金・現金等価物が潤沢にあるため倒産リスクはありません。
株価チャート
落ちるナイフ状態であり、収益性の改善目途もないため下げ止まる気配はありません。
長期でみるとコロナショックから、ずっと下げ続けています。次に目指すは2018年のサポートラインの800~750円かと思います。
配当金
配当利回り2.5%以下であり、高配当株ではありません。
ここ数年は増配する傾向にありますが、配当目的で買う銘柄ではありますね。
株主優待
【子育て家庭におすすめ】学研HD(9470)の株主優待、到着後レビュー
Twitter、掲示板の反応、口コミ
現状買残も多く、まだまだ下げ止まらないと見ている声が多いように見えました。
まとめ
- 業績は低迷
- 収益性の改善が急務
- M&Aの効果は不透明
- 成長性が不透明
メイン事業である教育の成長見込みがないことと、売上を伸ばしている医療福祉事業の収益性の悪さが目立ちます。
株価も落ちるナイフ状態であるため、まだまだ購入を検討する時期ではないと思います。