国内の石油事業No1のENEOSホールディングスですが、株価上がらず伸び悩み状態となっています。
そんなENEOSホールディングスの今後の業績、株の買い時、将来性、倒産確率、掲示板やTwitterでの口コミ、などをまとめ考察してみたいと思います。
基本情報
先ずは、ENEOSホールディングスの基本情報を見ていきましょう!
会社名 | ENEOSホールディングス |
業種 | 石油 |
会社概要 | 石油、エネルギー資源、金属、リサイクル |
売上 | 10,300,000百万円(前年比+34.5%) |
当期利益 | 280,000百円(前年比+145.6%) |
PER | 5.2倍 |
PBR | 0.57倍 |
ROE | 4.92% |
ROA | 1.42% |
自己資本比率 | 28.9% |
現在株価 | 449.9円 |
株主優待 | なし |
配当(利回り) | 22円(4.89%) |
※2022年1月24日時点
PERとPBRが低く、2つをかけたミックス係数を見ても5以下であるため、かなり格安水準であることがわかります。
また配当利回りも高く、株価も買いやすい価格帯であるため魅力的に見えますね。
業績
セグメント構成としては、主力事業のエネルギー事業が売上8割弱となっていますが、利益率が非常に低いです。
それに比べ子会社であるJX金属が展開している金属事業は、利益率が7%とエネルギー事業よりは高いですねが、会社全体で見ると利益率に難がありそうな状況です。
ENEOSホールディングスの通期業績を見ると、売上と利益ともに山あり谷あり状態です。
2016年と2020年は赤字となっており、現状は回復傾向にありますが、長期的にみても企業として成長しているようには見えません。
将来性
成長できていないENEOSホールディングスですが、近年は積極的に投資をすることで次世代の事業を、稼ぎ頭の育成に力を入れています。
ENEOSといえば、石油のイメージが強いですが、脱炭素、再生可能エネルギーにも力を入れており、水素スタンドや風力など積極的に開発を進めています。
世の中が脱石油の兆候にありますので、こちらの施策は今後会社として生きていくため、成長するために必須な分野ですね。
また金属事業においても、半導体不足になる前から今後の半導体需要拡大を見越して、デバイスの素材となる事業に力を入れているようです。
現状半導体不足が発生している現状を考慮すると、こちらについては先見性はありますね!
なお扱っている素材は金属だけではありません。ゴムなどの高分子素材についてもJSR社のエラストマー事業を買収することで強化を図っています。
今後も成長のため、積極的にM&Aを実施する旨、発表がなされています。
キャッシュフローと倒産確率
キャッシュフロ-
主力事業である石油の需要は一定数ありますので、営業CFもそれが反映されています。
近年は次世代の事業開発として、投資に力をいれているため、投資CFが高くなっています。
倒産確率
直近において、現金・現金等価物が潤沢にあるため倒産リスクはありません。
株価チャート
コロナショック後から反発して、コロナショック前の株価まで復活しています。
直近においては、原油価格上昇などがありましたが、原油価格には連動しておらず、400円から500円のレンジ相場となっています。
同じ石油銘柄のINPEXは原油価格に連動しており、株価の値幅が広いですが、ENEOSは株価が安定しているといえるでしょう。
配当金
配当性向は高めですが、配当利回りは4.89%と高水準であります。
なお赤字の際も、減配していない銘柄であり、配当の下限を22円にすると発表しており、安定した配当に期待が出来そうです。
株主優待
なし
Twitter、掲示板の反応、口コミ
長期的に株の値動きが少ないことから、短期トレーダーには人気がなさそうですが、長期保有目的で格安指標、高配当であることから、一定の人気がありそうです。
まとめ
- 売上、利益は伸び悩み状態
- 事業のポートフォリオ改善中
- 株価はレンジ相場
- 配当は安定している
格安指標であることから、配当をもらいつつ、いつか日本郵船のように株価が爆発することを期待して保持するのはありかなと個人的には思っています。
(日本郵船などの海運は長らく株価が格安指標状態で放置されて、爆発しましたので…)
成長の戦略としてエネルギーのグリーン化、素材事業の展開などを実施しており、それらが実を結べば、株価の爆発のトリガーになるのでは?と考えています。
石油銘柄はオワコンという声がありますが、それらネガティブな懸念を跳ね返すことが出来る銘柄かなと思います。
管理人としては、格安指標であることと配当目的で買い進めたいと思います。