明和産業が大幅な増配により異次元の利回りとなり、9月の権利日に向けて株価が急上昇しましたが、株価が急落し反転となっています。
どこまで株価は下がるのでしょうか?今後もこの配当利回りが維持できるのでしょうか?
そんな明和産業の今後の業績、株の買い時、将来性、倒産確率、掲示板やTwitterでの口コミ、などをまとめ考察してみたいと思います。
基本情報
先ずは、明和産業の基本情報を見ていきましょう!
会社名 | 明和産業 |
業種 | 商社 |
会社概要 | 化学品専門商社、電池材料、資源、材料 |
売上 | 136,000百万円(前年比+4.5%) |
当期利益 | 2,000百円(前年比+66.9%) |
PER | 17.0倍 |
PBR | 0.99倍 |
ROE | 3.68% |
ROA | 1.77% |
自己資本比率 | 49.2% |
現在株価 | 814円 |
株主優待 | なし |
配当(利回り) | 115円(14.13 %) |
※2021年10月18日時点
明和産業は三菱商事系の化学品専用商社です。注目すべきはやはり配当利回りです。
権利落ちで株価が下がったことも原因でありますが、利回りがなんと14%強です。
業績
セグメント構成としては、4つの事業に分かれています。
稼ぎ頭である第三事業は高機能素材、第二が石油製品、第一が資源、樹脂、医療関連事業、自動車・電池事業となっています。
いずれの事業も利益率が低いです。またコロナ禍の自動車減産による影響により、自動車事業が赤字となっています。
配当は大幅な増配となりましたが、業績が伸びているわけではありません。
売上、利益ともに伸び悩み状態です。
将来性
業績が伸び悩み状態の明和産業ですが、中長期計画にて成長戦略を掲げています。
現状は成長するため、道半ばと記載があり、継続的に投資をしていくとありますが、配当を急に増配していることを考えると、こちらで謳っていること真逆なことをしているように感じてしまいます。
また道半ばとありますが、進捗率など数値化もしていないため、本当に成長のための施策が進んでいるのか?が資料からは読み取れないのが不安要素であります。
キャッシュフローと倒産確率
キャッシュフロ-
営業CFはデコボコしています。右肩上がりではありません。
注目すべきは、ここ数年で急上昇した現金・現金等価物です。
大幅に増えていますが、このキャッシュを利用して配当に充てる模様です。
倒産確率
直近において、倒産リスクは直近においてはありません。
株価チャート
増配を発表した後に連日のS高を記録し、急上昇を見せました。
しかし、9月末の権利落ちから株価は反転となり、落ちナイフとなっています。
急上昇前(配当利回りが低い状態)は500円前後でしたので、流石にそこまでは落ちないと思いますが、安易に購入するのは危険な状態です。
個人的には、3月末の配当権利日に向けてまた反転し、上昇すると思いますので、短期投資としてそのタイミングを見計らっで購入するのもアリかなと思っています。
配当金
今年度の配当は身の丈にあっていない配当だと思います。業績が伸びていないため、維持するは難しいと思います。
今年以外の配当を見れば明白ですね。
なぜこれほどの増配をしたかというと、プライム市場をキープするためと言われています。
株主優待
なし
Twitter、掲示板の反応、口コミ
無理な配当を打ち出しているため、今年度の配当は一時的と見ている人が多かったです。
また業績についても、伸び悩み状態であるため投資には否定的な意見が多かったです。
まとめ
- 業績は伸び悩み状態
- 高配当は今年限定?
- 将来性、成長性は不透明
- 落ちるナイフで危険
直近、配当利回りが上がった銘柄として日本郵船がありましたが、あちらは業績に連動するものでした。
今後も配当が維持される可能性がありましたが、明和産業は違います。
配当利回りは現状10%を超えて、配当利回りランキングでNo1となっていますが、配当に釣られて購入すべき株ではありません。
高配当株の中には落としなのような株もありますので、利回りだけで銘柄を選ばずに、しっかりと業績や直近の配当についてはしっかり調べてから購入をしましょう。