コンテナ船事業の需要拡大により運賃が上昇しており、それにより日本郵船の業績が爆上げしています。
それに伴って、配当も高配当化し、株価も急上昇しました。しかし、直近において株価が下落を始めました。
なぜ日本郵船の株価が下がっているのでしょうか?そんな日本郵船の今後の業績、株の買い時、将来性、倒産確率、掲示板やTwitterでの口コミ、などをまとめ考察してみたいと思います。
基本情報
先ずは、日本郵船の基本情報を見ていきましょう!
会社名 | 日本郵船 |
業種 | 海運 |
会社概要 | 不定期専用船、定期船、不動産、客船 |
売上 | 1,850,000百万円(前年比+15.0%) |
当期利益 | 500,000百円(前年比+259.1%) |
PER | 2.8倍 |
PBR | 1.83倍 |
ROE | 25.59% |
ROA | 6.86% |
自己資本比率 | 29.4% |
現在株価 | 9,627円 |
株主優待 | 無し |
配当(利回り) | 700円(8.43%) |
※2021年09月30日時点
日本郵船は世界第二位の海運会社です。コロナ禍にて、コンテナ需要拡大により利益が前年比で凄いことになっています。
また業績が好調であるため、かなりの増配となっており、配当利回りも高配当王者であるJTを超えています。
業績
次にセグメント別の業績を確認していきましょう。
不動産事業などもありますが、主力事業は貨物船事業です。売り上げは不定期船事業(車、バルク、エネルギーの輸送)が高いですが、一般定期船の定期船の利益率が82.5%ととびぬけて高いです。
コロナ禍にて、定期船、コンテナ船の需要が高まり、運賃が高価なものとなっています。
そのため、利益率が非常に高くなっており、業績が好転しています。
将来性
成長戦略
高利益を叩き出しているコンテナ事業は、日本郵船と川崎汽船、三井商船の合弁会社であるONEが担っています。
こちらの会社は2018円に設立され、グローㇽシェアは6位です。
コンテナ事業は海運の中でも、利益が高く、各国の大手会社がしのぎを削っています。
日本郵船としては、国内ライバル企業と提携してでも、なんとかしてシェアを獲得し、収益性の高いコンテナ事業を伸ばすことで成長しこうと考えているのです。
つまりこちらのONEの成功が会社将来に直結していると思われます。
現状はコロナ禍の特需が発生していますので、今後はどうなっていくのか?シェアを伸ばせるのかが?注目ですね。
キャッシュフローと倒産確率
キャッシュフロ-
業績が急上昇のため、営業CFも上昇しています。
2017年からは2019年で投資CFが増えているのはONE設立のためだと思います。
倒産確率
現状、現金資金は潤沢にあり、まだまだ会社が潰れる心配はありません。
株価チャート
ここ各海運会社が好決算を発表したことにより、株価が急上昇しています。
10年間はずっと地を這っていため、上昇が急すぎてイナゴタワーのようなチャートを形成しています。
確かに業績が好調であり、超高配当株であるため、魅力的ではありますが、急に上がりすぎですね。
またこのような好業績を継続するのか?ということにも疑問符がつきます。これら一抹の不安により、権利前から株価は急転し、続落しています。
機関投資家の仕手もあり、かなり値動きが激しく、落ち着くまでは無理に買う必要は無いと思います。
下がったと思って購入すると騙し上げにより、更なる下落で大損する可能性がありまので注意が必要です。
配当金
業績回復により、かなりの増配となっています。2021年が200円、2022年が700円予想です。
株価が急上昇するのも理解できますね…。
株主優待
特になし
Twitter、掲示板の反応、口コミ
直近株価は乱高下していますが、まだまだ買いポジションを狙っている人が多いように見えました。
またナンピン買いをして損をしている人も多く見受けられましたので、先述した通り、購入は落ち着てからでも遅くないと思います。
¥まとめ
- 売上は安定
- 成長戦略については不透明
- 配当には積極的ではない
- 不正発覚前までには株価が戻っていない
コンテナ事業の特需により業績が好転、超高配当となり、低迷していた株価に火が付きました。
しかし、現状株価は乱高下をしており、素人が安易に購入すると危ない相場となっています。
また今後も継続的にこの好業績が続くことも不透明であるため、長期保有はなんといえないと思っています。
購入を検討するのであれば、期末の権利日に向けて株価がまた急上昇すると思いますので、キャピタルゲインを狙いで仕込み時を探り、権利日前に売るのが良いのでは?と思っています。