年末悲観的な下げ状態からの
リバウンド相場として上げ上げな相場の中
ビックニュースが飛び込んできました
マザーズ、バイオ株の筆頭である
サンバイオが開発した脳損傷向けの新薬の
治験が失敗したと1/29に発表されました
発表からサンバイオの株価は
PTSにて一気にS安となり
売りが強すぎるため
以降S安が連続で続き、未だに値段が付いていません
(マザーズも大幅に下げました)
新薬の期待から昨年度より
大きく膨れ上がったサンバイオですが
なぜこのようになってしましたのか?
今後の株価はどうなるのか?
を個人的に予想したいと思います。
サンバイオ 基本情報
先ずはサンバイオの
基本情報を見ていきましょう!
基本情報
会社名:サンバイオ
業種:バイオテクノロジー 業界時価総額2位
会社概要:再生細胞医薬品の開発,製造,販売
発行済株数:49,722,868株
売上:1,174百万円
経常利益:-1,172百万円
PBR:40.17倍
BPS:216.81
従業員:32人
開発している薬:SB623など
現在価格 :s安のため値段つかず
株主優待:なし
※1月31日時点
32人と小さな会社ですが
利益が大幅に赤字となっています
これはサンバイオに限ったことではなく
バイオベンチャーは赤字が大多数です
理由としてはビジネスモデルにあります
ビジネスモデル
ポイント
●株式を発行し、売却し赤字を回収
●新薬の開発が成功しヒットすれば、利益として回収
またバイオ株の特徴の一つとして
期待で上がりやすいく
失望で下がりやすい
傾向にあります
今回も新薬の期待により暴騰し
治験失敗により失望に変わり
暴落を招いています
暴騰から暴落の流れ
時系列で今回の流れを確認する前に
今回の発端となった「SB623」について
記載したいと思います
SB623とは?
サンバイオでは複数のパイプラインがあり
SB623はそのうちの開発ラインの一つです
SB623は脳梗塞、外傷性脳損傷、
パーキンソン病など脳の病気に効果を発揮する薬として
開発が行われています
特に注目されているのが外傷性脳損傷です
なんらかの事故により脳が損傷した場合
脳は再生はしない、損傷したら回復しない
のが医療現場での常識でした
しかしSB623はその常識を覆し
欠損箇所を再生させることが出来る
新薬として開発されており
非臨床フェーズを終え、人に投与し
効果を確認する治験フェーズに入り
開発も順調に進んでいる
ように見えていました…
サンバイオショック時系列
新薬の概要がわかったところで
時系列をもとに振り返って行きましょう
時系列
11/1:外傷性脳損傷を対象とした
日米グローバル第2層試験において主要項目達成と広報
11/2~:新薬に対する期待から3連続S高、値がついたあとも連日上げが続く
●2019年
1/21:ついに株価が12730円!
1/28:業務下方修正、開発は順調と発表
1/29:治験にて主要項目が未達成と発表
1/30~:連日のs安、成り売りが1200万株を記録
株発行数の1/4が売りに出され
暴落、暴落のラッシュです
売りが強すぎて値段がつきません
今後の株価予想
新薬が成功した場合、試算だと
売上は2000億に達するともいわれており
それを織り込んで価格が年末から年始にかけ
上がったことがわかります
新薬に期待し上がったのだから
治験失敗であれば下がるのは
当然の流れです
しかも過度に短期で上がったのだから
その反発は株価に大きな影響があります
みずほ証券のレポートでは
目標株価が1500円にも修正されました
memo
PBRで比べてみると
ヘリオス:6倍
サンバイオ:40倍
1/31時点で株価が8710円なので
ヘリオスのPBRを指標として
理論株価を試算するとサンバイオは約1300円です
個人的にはこれら結果からサンバイオは
1000円代前半に着地するのでは?
と思っています
サンバイオショックから学べることは
バイオ株は全力信用買はしない
購入は現物にて推奨!
また複数ポジションを持つ場合は定期的に利確を!
最低限の新薬に対する勉強をする
どのような効果が期待されているのか?
は最低限理解することで、暴騰時、暴落時に
冷静な判断をするための足がかりになると思います
完成までは常に注意を
相次いで失敗し暴落したことがありました
サンバイオも全く同じ道を辿ってしまいました
これは前のフェーズで順調であっても
次のフェーズも順調であることの保障にはならない
暴落の危険を兼ねている
現段階では、治験が失敗しただけです
前のフェーズは問題なく完了しています
プロジェクトが頓挫したわけではないので
この状況をどう捉えるか?が重要かなと思います
最後に、サンバイオホルダーのみなさん
生きた心地はしないと思いますが
耐えて頑張ってください
適宜更新箇所
大日本住友製薬がサンバイオと共同で開発していた、再生細胞医薬品「SB623 」の共同開発中止しライセンス契約を解消したと発表。
これによりサンバイオはアメリカで行っている治験での承認が絶望的になっと投資家に判断され、2連続ストップ安となりました。
単独での開発は続けると発表していますが、大企業の後ろ盾をなくしたサンバイオにはかなり厳しい状況と思われます。