マネックスグループの業績と株価が急上昇となっています。
理由は仮想通貨急騰によるコインチェックの業績によるものです。
さてマネックスグループの今後の業績、株価はどうなるのか?どこまで上昇するのか?
株の買い時、将来性、倒産確率、掲示板やTwitterでの口コミなどをまとめ考察してみたいと思います。
基本情報
先ずは、マネックス証券の基本情報を見ていきましょう!
会社名 | マネックスグループ |
業種 | 金融 |
会社概要 | マネックス証券、コインチェックの運営 |
売上(3Q予想) | 17,948百万円(前年比+43.1%) |
当期利益(3Q予想) | 3,629円円(前年比+533.3%) |
PER | 47.94倍 |
PBR | 3.08倍 |
ROE | 3.88% |
ROA | 0.29% |
自己資本比率 | 7.5% |
現在株価 | 930円 |
株主優待 | 手数料をポイントでキャッシュバック |
配当(利回り) | 未定 |
※2021年3月2日時点
マネックスといえば、マネックス証券が有名ですね。私のブログでもマネックス証券のツールである銘柄スカウターは利用させてもらっています。
また不正流出事件により経営危機になったコインチェックを買収したことでも有名ですね。
業績について詳細は別途記載しますが、3Qの業績が前年比で533%と好調であることもわかりますね。
株価と見る、時系列
直近の株価の推移について見ていきましょう。
2008年~
リーマンショック発生により株価は下落トレンドへ。2009年には赤字転落。
20082年株価:286円(前年比-64.1%)
2009年株価:318円(前年比+10.8%)
2010年株価:239円(前年比-24.6%)
2011年株価:112円(前年比-53.1%)
2020年3月
コロナの影響により、世界同時株安が発生。最安値として147円まで下落。
2020年11月~
ビットコインの価格が急騰。コインチェックにて取引量が急上昇し、業績が好調に。
それによる株価は上昇トレンドへ。
2020年11月株価:349円(前年比+39.6%)
2020年12月株価:386円(前年比+10.6%)
2021年1月株価:540円(前年比+39.9%)
2021年2月株価:886円(前年比+64.1%)
業績
次にセグメント別の業績を確認していきましょう。
大きく分けて5つの事業に分かれていますが、稼ぎ頭はにマネックス証券の日本セグメントとアメリカセグメントのTradeStation Groupです。
しかし、直近の2021年度3Qでは状況が大きく変わっています。
ビットコイン価格が急騰し、それにより運営するコインチェックの取引量が増えて大きな収益となっています。
去年の日本とアメリカセグメントの売上を今年のコインチェック単品で上回っている状況です。
マネックスグループは通期予想は発表していませんが、前述したコインチェックが荒稼ぎしていますので、大幅な増収増益となるのは間違いないでしょう。
直近の利益率は低迷していますが、今年はコインチェックがあります。
コインチェックの手数料は非常高いです。でもビットコインが人気であるため、取引量が増える一方です。
今期は利益率もかなり改善すると思います。
現状、ビットコインは2018年に起こったレベルでの暴落はおきていません。
このままで推移するならば、期末決算においてもコインチェックは稼ぎ頭として、会社に利益をもたらしてくれるでしょう。
将来性
会社の業績、株価が大きく上昇したのはらビットコインが急騰したためです。
出来高が増加したので、手数料で大きく稼げたのです。
ちなみにコインチェックの手数料を見ていきましょう。
販売所の取引手数料が0.1〜5%となっています。
株の取引手数料と比べてみると、びっくりするぐらい高いですね。えぐいです。
また取引手数料以外にも入金出金手数料も高いです。
こんなに高いのであれば、業績が好調なのも納得ですね。
しかし好調な業績を今後も維持するには、ビットコイン、仮想通貨の市場が加熱した状態のままである必要があります。
2018年に起きた大暴落がきたら、売上は吹き飛ぶことでしょう。
仮想通貨のETFができたり、テスラがビットコインを買ったり、仮想通貨にとっては良いニュースが出てきていますが、まだまだ投機のイメージが強いです。
そのため今後も暴騰、暴落を繰り返すでしょう。それはつまりマネックスグループとして売上に大きく影響が出てくると思います。
また今は高い手数料にて荒稼ぎしていますが、仮想通貨の取引について、法の整備進み手数料上限規制などが出来たら、ライバルと熾烈な手数料値下げ合戦が始まったら、売上にかなり影響があると思います。
仮想通貨業績は、まだまだ伸びしろがあり業績、株価もさらに上昇する可能性がありますが、上下も激しくので、利確ポイントを事前に決めるなど、ルールを策定した方がよいと思います。
キャッシュフローと倒産確率
キャッシュフロ-
営業CFは綺麗な右肩上がりではなく、ガチャガチャしています。
そのためフリーCFもあまり綺麗な形ではありません。
直近だけみると、今期は高い手数料で荒稼ぎしているコインチェックのお陰で営業CFは爆上げでしょう。
倒産確率
現状、現金資金は約1652憶円もあり、2021年3月度通期も赤字予想ではありませんので直近で会社が潰れる心配はありません。
株価チャート
昨年末のビットコイン急騰から株価も急騰しています。
マネックスグループは、証券会社というより仮想通貨会社として株価を見るといいと思います。
ビットコインに連動していますので、下がるときは大きく株価は下落するでしょう。
逆にこのまま暴騰すれば、大きく値幅が取れそうですが、PBRなど指数的にも高値にありますので、今から積極的に購入する必要はないと思います。
配当金
利回りは低いですが、配当はあります。
今期は配当未定としていますが、スクロールのように利回りが急上昇することは考えにくいので、配当目的で購入する銘柄ではありません。
株主優待
楽天証券、GMOFG同様、取引手数料の一部がポイントでキャッシュバックされます。
利回り的にも大した金額ではないため、おまけ程度に見ておきましょう。
Twitter、掲示板の反応、口コミ
ネットでの口コミを確認しましたが、株価が高値にあり、またビットコインとの連動性を不安視しており、売り目線の投資家が多かったです。
まとめ
- コインチェックが荒稼ぎ中
- 仮想通貨に連動しており、暴騰、暴落をリスクあり
- 仮想通貨の法整備により、高い手数料がとれなくなる可能性もあり
管理人の結論:現状はビットコインの暴騰による、バブル状態と認識しましょう。
継続的にコインチェックが稼ぐには、仮想通貨が投機から脱する必要があります。
株のように安定した出来高が取れるようになれば、マネックスグループの新たな柱として、利益を生み出してくれると思いますが、今は違うと認識しましょう。
現状、ビットコイン急騰がいつまで続くかは不透明であり、高値、割高な株価であることから株主は利確の検討が必要だと思います。(買い時ではない)