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どうなるプレサンス(3254)今後の株価、業績を予想


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不動産デベロッパーで一部上場会社のプレサンスコーポレーションの取締役が横領で逮捕され株価が大暴落しています。

近年は業績もよく、一部の投資家からは投資先として人気であり、株価も順調に上がっていましたがこの事件により反転となりました。

なぜのこの事件が起きたのか?経緯を整理し、プレサンスコーポレーションの今後の株価、業績、はたまた倒産確率(リスク)を予想したいと思います。

 

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基本情報

先ずは、プレサンスの基本情報を見ていきましょう!

会社名プレサンスコーポレーション
業種不動産
会社概要投資用マンション、ファミリー向けマンションの販売
発行済株数64,022,481株
売上209,219百万円
経常利益31,429百万円
PBR0.71倍
BPS1721.6
ROE22.05%
ROA6.69
現在株価1214円
株主優待500円相当のVJAギフトカード
400株以上
配当(一株あたり)52円

※2019年12月20日時点

出典元:マネックス証券

プレサンスコーポレーションは関西を基盤として、投資マンション、ファミリー向けマンションを提供しています。

業績は綺麗な右肩上がり。増収増益の優良企業ですね。マンションの供給戸数も全国2位で、よい土地を素早く確保することに長けていると会社でもありました。

また配当にも力を入れているようで、配当金も年々増やしています。

株価は今回の暴落でPBRも1倍を割っており、配当利回りも4.28%となっています。

これらの情報だけを見ると投資家ではよい銘柄に見えますがね…

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株価と見る、時系列

逮捕までの流れを株価の推移とともに見ていきましょう。

2019年8月

学校法人明浄学院の関係者より、土地売却に関して不正な資金流用があったと告発。

※この時点では告発対象にはプレサンスは入っていない

2019年10月30日

学校法人明浄学院の土地売却にあたり21億の不正流用された事件にて、大阪特捜部がプレサンスに家宅捜査に入ったと発表。

プレサンスは関与を否定し、特捜部の捜査に協力すると発表。

2019年12月5日

捜査の結果、同社従業員が学校法人明浄学院の元理事長と横領の共謀が発覚。これにより逮捕。

株価:1780円

2019年12月11日

約35億に及ぶ新株予約権(行使価額修正条項及び行使許可条項付)が完了したと報告。

行使価額:1700円

2019年12月16日

特捜部の更なる調査の結果、横領の容疑でプレサンスの取締役逮捕。ストップ安になり、18日には今年度の安値を更新。

逮捕直後、取締役は関与を否定したが後に「右肩上がりの売上を更に拡大させるために学校の土地が欲しかった」と供述。

株価 1069円

横領は当然問題ですが、新株予約権が完了したタイミングになんらかの意図を感じますね?

逮捕され、株価が下落する直前です。タイミング的にあまりにも作為的ではないでしょうか?

横領事件を解説

時系列は分かったところで、本問題について簡単に整理してみましょう。

今回問題となっているのは、プレサンスと明浄学園の間で発生したお金の流れです。

具体的なお金は動きとしては以下の通りです。

お金の流れ

  • プレサンス山岸社長が土地購入の手付金21億を複数の会社を経由して明浄学院へ。
  • 明浄学院の大橋元理事から複数の会社経由して、18億をプレサンス山岸社長へ返還。
  • プレサンス山岸社長から別の人物を介して、明浄学院の大橋元理事へ18億貸す。
  • 大橋元理事は18億利用して理事に就任。

複数の会社、他人を介して21憶円を元手にお金がグルグルと回っていることがわかりますね。

なぜこのようなことが発生したのか?それはプレサンス山岸社長と明浄学院の大橋元理事の利害が一致したからです。

当時大橋元理事は、理事ではありませんでした。理事を目指していましたが、理事になるために巨額の寄付が必要でした。

プレサンス社長は右肩上がりの業績を拡大させるために、学院が持っている土地が欲しかった。

二人の目的が一致し、手付金21憶から理事就任に必要なお金を捻出するという還流を生み出してしまったのが問題でした。

 

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今後の株価と業績

株価チャート

社長逮捕によりストップ安になりましたが、1160円台で落ち着いています。(2019年12月20時点)

営業利益は良いのでここから反発して上がるかもしれませんが、他の不正の発覚などにより更に下降する可能性もありますので注視が必要です。

また今回の件で会社イメージが大きく低下しています。これにより次年度以降の営業に大きな影響が出てくると思います。(マンションが売れなくなる)

そのため業績については直近は綺麗な右肩上がりでしたが、そこから逸してしまうと思っています。

現状、株価のトレンドは見えていません。上に行くのか、下に行くのがわかりません。

そのためデイトレーダーのマネーゲームの会場となっていますので、初心者投資家は触らないほうがよいでしょう。

配当金、株主優待

配当金は4.2%と高配当の部類で、株主優待もVJAギフトカード5千円分と魅力的ですね。

会社のキャッシュ、営業利益は安定しているため当面は維持されのではと思いますが、業績悪化が顕在化してきたら無配や優待廃止となる可能性もあります。

そのため、配当、優待目的だとしても株の購入は非推奨です。

倒産確率

現金は約390億もありかつ、売上、営業利益もよく、直近での倒産リスクはありません。

しかし、営業キャッシュフローが悪いのが気になりますね。

出典元:マネックス証券

これは銀行からどんどんお金を借りて、それを基にどんどんマンションを建てるというビジネスモデルだからです。

そのため営業キャッシュフローが悪いからと言って、業績が悪いとは言えませんが、この不正により銀行から愛想をつかされ融資の返済を迫られ、お金がなくなり倒産してしまうという恐れがあります。(銀行も潰れたら困るので、そんなことはしないと思いますが…)

またレオパレスのように、芋づる式に別の不正行為が見つかった場合、今は問題ない売上、営業利益も下落し倒産リスクが高まっていくと思います。

逮捕で株価が暴落する直前に、新株予約権により35億をに確保したことや、レオパレスもそうですが不動産業界、ワンマン社長というキーワードにキナ臭さを感じてしまいます。

まとめ

  • 直近の倒産リスクは低い
  • その他不正行為が顕在化する可能性あり
  • 本事件により次年度以降の営業に影響がある
  • チャートのトレンドは今後のニュース次第

レオパレスといい、不動産業界はブラックな会社が多い印象です。

営業利益が良い会社だったので今回の事件は非常に残念に思います。

逮捕で株価は暴落しましたが、業績に影響が出てくるのはこれからです。今回の件が、どれ程の業績悪化に繋がるのか、4Q決算および次年度の決算には注目です。

適宜更新箇所

2019年12月23日

ヘッジファンドのタワー投資顧問が大量に株を買い増しし、10%超の大株主となりました。

これにより投資家の買いが増加。株価を押し上げています。

また山岸容疑者から社長辞任の要請があり、会社側は受理されました。また会社は外部経営改革委員会を立ち上げ問題点を調査するとのこと。

株価 1247円

2019年12月25日

前社長の山岸忍容疑者と学院元理事長の大橋美枝子が業務上横領の罪で起訴されました。

株価 1376円

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  • この記事を書いた人

kiyo

2018年から投資が趣味に加わりました。なお華の2018年年始参戦の出川組です。鋼のメンタルを武器に、含み損を取り返し 投資で1億の財産形成を目指します。趣味は投資と子連れ旅行!ブログでこれらを発信してきます。※株について考察を行っていますが、最終的な投資決定はご自身の判断(自己責任)でお願いします。 →詳しいプロフィール

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